こんにちは、りんみらです🙂
今回は新婚旅行4日目編、ヴェネツィア (Venezia) 観光について書いていこうと思います!
みなさんご存じかもしれませんが、ヴェネツィアは周辺の島々と合わせて、世界遺産として登録されています
世界遺産紹介(ヴェネツィア); ヴェネツィアとその潟 1987年世界遺産登録。118の島からなる海上都市で、150を超える運河と4000もの橋でそれぞれの島が結ばれている。かつて、ヴェネト共和国として栄え、交易や富の中心だったことから、島内には当時の豪華絢爛な建築が並ぶ 近年、地球温暖化により海面の水位が上昇するアクア・アルタ(Aqua Alta)も発生しており、消滅する可能性のある都市としてもみなされている
昔イタリアに留学していたと話すと、よく人から「今度イタリアに旅行に行こうと思ってるんだけど、ヴェネツィア行った方がいい? 行くべきですか?」と聞かれますが、私の答えはYesでもありNoでもあります(笑)
なんだよ、その答えって感じですが、、
というのも、この都市のユニークさ(21世紀に島内の移動手段が船だけ 笑)や数々の文化的遺産を考えると、全員一生のうち一回は行ってほしい、そんな街ではあります。一方で、とくに近年、あまりにも観光地化されすぎていることから、他のどの都市よりも「エンタメ」の側面が強くなりすぎている部分があるのも事実
その意味で、ある程度「エンタメ」感を理解したうえで、その中で垣間見えるヴェネツィアの魅力を楽しめる方や、むしろ「エンタメ感」が好きな方には全力でおすすめします。反対に、ヴェネツィアにある種の「憧れ」を持っている方がそのイメージで行くと、「なんだ、ディズニーランドみたいじゃん」と少し残念な気持ちになるかもしれないです
小難しい前置きをしてしまいましたが、でもやっぱり素敵な街であることはたしかですし、行く方には楽しんでほしい!
今回は、イタリア留学中月に1回程度ヴェネツィアに行っていた経験を基に、1日でヴェネツィアの雰囲気を感じられるプランで街巡りをしてみたので、よろしければご参考ください。そして1日楽しんでみて、すごくよかった!もっとヴェネツィアのこと知りたいと思えば、再度訪れていただくのが良いかと思います
今回は、こんな感じで街巡りしてみました
いざ、ヴェネツィアに向けて出発!
今回は、パドヴァ(Padova)滞在だったこともあり、まずは電車でヴェネツィアに向かいます
前回ご紹介した街パドヴァ(Padova)ですが、実はヴェネツィアまで電車で30分くらいなんですね
まあ同じ州だから当たり前なんですけど、めちゃくちゃ近いです
そのため私も、パドヴァに留学していた時は、友達とよくヴェネツィアに遊びに行ってました
ヴェネツィアに行く方はヴェネツィア本島に泊まる方が多いと思いますが、パドヴァ宿泊も結構おすすめですよー
旅のTIPS(ヴェネツィア); おすすめの宿泊場所は? 個人的なおすすめは、パドヴァのような近くの中都市に滞在して、身軽な格好でサクッと電車でヴェネツィアに向かうこと。とくにヴェネツィアは、島内の移動も基本は徒歩(or 船)となり、橋も多く必然的にアップダウンが多くなる。かつ観光客も多いため、大きいスーツケースがあると、宿までの移動がなかなかハードになりがち、、 また宿の価格を考えても、電車でアクセス可能な近くの街の滞在は、選択肢の1つになりうるし、なんならその街自体も観光できるし一石二鳥 ヴェネツィアの近くの都市だと、パドヴァの他、同じヴェネト州のヴィチェンツァ(Vicenza)やトレヴィーゾ(Treviso)などもおすすめ
腰を据えて長期間滞在するのであれば、もちろんヴェネツィア本島の中に宿泊するのが便利だと思いますが、1-2日程度の観光であれば、周囲の街への宿泊は本当におすすめです
ただし、鉄道で向かうときは、降りる駅を間違わないように要注意!
旅のTIPS(ヴェネツィア); 鉄道で向かうときの注意点は?
このあたり一帯地域を「ヴェネツィア」と呼んでいることもあり、鉄道駅の中にも、いくつか「ヴェネツィア」という名前のついた駅がある。ヴェネツィア本島の駅は「ヴェネツィア・サンタ・ルチア(Venezia Santa Lucia)」。鉄道で来るときに、たまに、この前のヴェネツィア・メストレ(Venezia Mestre)という駅で間違って降りてしまう方がいるようなので要注意!
メストレはいわば住宅地ですが、駅前の雰囲気があまりよくなく、降りて心配になる方もいると思われます、、 ちなみにここは、安いホテルが多いです。私も上記承知で1度利用したことがありますが、なんとなくテンションが上がらず、それ以来使っていません
メストレを通り過ぎ、ヴェネツィア本島までの橋を渡っていきます
イタリア本土とヴェネツィア本島をつなぐ橋を渡る瞬間はいつもわくわくします
そんなこんなで、無事ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅に到着しました
いきなり迷子体験 ~サンマルコ広場(Piazza San Marco)目指して~
ここからまずは、サンマルコ広場(Piazza San Marco)に向かいます
サンマルコ広場への行き方でぜひトライしていただきたいのが「地図を見ないこと」です
というのも、ヴェネツィア本島では、至る所にサンマルコ広場 / 駅 / その他主要スポットまでの方向を示す標識があるので、適当に歩いていても、だれでも最終的には目的地に行きつく仕組みになっています
Google Mapに頼って最短ルートで行くのもよいですが、あえて迷子になって、あまり観光客が通らない通りや広場を歩くのも楽しいです◎
どこを切り取っても絵になります
途中で魚市場をとおりました
リアルト橋(Ponte di Rialto)を渡ります
また少し歩いてサンマルコ広場(Piazza San Marco)にたどり着きました
ここまで駅からだいたい1時間くらい
ヴェネツィアの栄華に浸る ~サンマルコ寺院(Basilica di San Marco)見学~
着いたらまず、サンマルコ広場(Piazza San Marco)をぐるっと散策
ヴェネツィアは、狭い道や小さな広場が多いので、サンマルコ広場は一層開放感が感じられます
観光地紹介(ヴェネツィア); サンマルコ広場Piazza San Marco) ヴェネツィアの守護聖人、サンマルコ(San Marco; 新約聖書の福音書を記した聖人)に由来する広場。ナポレオンが 「世界で最も美しい広場」と称賛したことでも有名。広場の周りには、サンマルコ寺院(Basilica di San Marco)やドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)、博物館やカフェなどが並ぶ
まだ朝のコーヒーを飲めていなかったので、近くのバールでエスプレッソをひっかけました
ちなみに、今回適当に入ったバールですが、サンマルコ広場内にも関わらず、エスプレッソが3ユーロ程度だったので、リーズナブルな方。お店の名前を控えるのを失念してしまいましたが、サンマルコ寺院を正面に見て左手にあるbarのどこかです
イタリア雑学; ヴェネツィアの物価
ヴェネツィアの物価は、普通の都市の1.5 - 3倍くらいで、とくにサンマルコ広場などの近くでは、その金額は5倍程度に膨れ上がることも。場所代や島の中にもの(例えば野菜やお肉、コーヒー豆)を運ぶのに、お金と時間がかかることはもちろん、需要と供給のバランス(観光客が多い)から、やや値段が吊り上がっているのも事実。そのため、なににお金を使うか、あらかじめ考えておくことが賢明
個人的にはヴェネツィアで飲食にお金をかけるのは勿体ないと思ってしまい、基本美味しいレストランは別の場所で行くことにしていますが、価値観は人それぞれ。せっかくの旅行ですし、お金のことはあまり気にせず、楽しくご飯を食べるてもよい経験になると思います
なおサンマルコ広場には、1700年代に創業した有名なカフェ「カフェ・フローリアン(Caffe Florian)」があります。混んでいるのとお値段がはる部分がありますが、時間とお金に余裕のある方は行ってみてもいいかもしれません
コーヒーを飲んだところで、サンマルコ寺院(Basilica di San Marco)を見学します
ヴェネツィアで1日しか観光の時間がとれない!ときでも、ここだけは絶対に押さえてほしい!
観光地紹介(ヴェネツィア); サンマルコ寺院(Basilica di San Marco) ヴェネツィアの守護聖人サンマルコ(San Marco; 新約聖書の福音書を記した聖人)を祀った寺院。ビザンツ様式の建築でクーポラ(丸屋根)が特徴的。内部もビザンツ様式のモザイク画で装飾されており、黄金にきらめく壁や天井が印象的 公式サイト(英語) http://www.basilicasanmarco.it/
サンマルコ寺院は、一部有料ゾーンはあるものの基本入場無料となっており、連日行列ができます
私がイタリアに住んでいた10年ほど前は、さすがにここまで混んでいなかったこともあり、予約をしなかった我々は、入場まで1時間以上待つことに、、
混雑する4月~10月前後は、公式サイトから有料で入場予約もできるようですので、時間を有効に使うためにも、みなさまはぜひ事前の予約をしてください
ようやく中に入れました
せっかくなので、有料エリアにも行ってみました。外に出られました
今後どんなに技術が発展しても、こんなにお金がかかっていて凝った建築は生まれないだろうな、、 やはりどんなに混んでいても確実に待つ甲斐があります
このあとは、となりのドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)に行く予定だったのですが、、
こちらも相当混んでいて、サンマルコ寺院に並ぶのにかなりの時間と体力を使ってしまったこともあり、今回はあきらめました
(外観はサンマルコ寺院に並んでいるときに十分堪能できましたが)
みなさんは、こちらも絶対に予約して行ってくださいね!
観光地紹介(ヴェネツィア); ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale) ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)は、ヴェネツィア共和国の総督邸兼政庁であった建造物で、ベネチア・ゴシック建築の代表作とも言われる。外観は、大理石で作られた壁面に細かな装飾が特徴的で、内部は15世紀から16世紀に活躍したヴェネト派の画家たちの壁画や天井画が施されている。とくにヴェネト派の大御所の画家、ティントレット(Tintoletto)による天井の油絵「天国」が有名 公式サイト(英語)Palazzo Ducale | Doge's Palace | VeniceFormerly the Doge’s residence and the seat of Venetian government, the Palace is the very symbol of Venice and a masterp...
ぜひ行ってほしい場所ではありますが、どうしても行けないという場合もご安心?ください
ヴェネト派の巨匠たちの絵画や豪華な室内の装飾品を見るという観点では、ここだけがベストスポットというわけではありません! 島内に点在する教会やアカデミア美術館(Gallerie dell’Accademia)など、素晴らしい芸術作品を堪能する場所は他にもあります
私たちは、今回はドゥカーレ宮殿の代わりに、スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ(Scola Grande di San Rocco)に行ったので、「ヴェネツィアの栄華に浸る② ~スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ(Scola Grande di San Rocco)~」にて詳細記載します
水の都ヴェネツィアを感じる ~ヴァポレット(Vaporetto)に乗ってカナルグランデ(Canal Grand)の景色を堪能~
サンマルコ広場(Piazza San Marco)をあとにし、ここからは船で移動します
観光地紹介(ヴェネツィア); カナルグランデ(Canal Grande) ヴェネツィア本島の中心をS字に渦を巻くように流れる大運河。運河沿いには共和国時代の建築が並ぶ なお、橋の多いヴェネツィアだが、意外にもこの大運河を渡る橋は下記4つのみ ・鉄道駅前のスカルツィ橋(Ponte degli Scaltzi) ・サンマルコ広場へ向かうときにとおることが多いリアルト橋(Ponte di Realto) ・アカデミア美術館前のアカデミア橋(Ponte dell'Academia) ・駅前とローマ広場(Piazza Roma; 島内で唯一車が入れる場所)を結ぶコスティトゥツィオーネ橋(Ponte della Costituzione) それ以外の場所で大運河を渡るときには、ヴァポレット(Vaporetto; 水上バス)や庶民向けのゴンドラ(Gondola Tragetto; 渡し船)を利用するのが普通 ちなみに、ヴェネツィア観光で誰もが思いつく島内の細い水路を行く美しいゴンドラ(Gondola)は、かつて中世の貴族たちが利用していたものだが、現在は観光客向けのアトラクションの側面が強い。そのため、市民の方は、基本、徒歩かヴァポレット、たまに庶民向けのゴンドラで移動している
中世貴族に思いを馳せつつ、島内をめぐるのもよいかと思ったのですが、今回はカナルグランデからの景色を楽しみたかったので、ヴァポレット(Vaporetto; 水上バス)で移動
サンマルコ広場の前からS字をさかのぼるように大運河を上っていきます
一旦、サンポーロ地区(San Polo; 島の真ん中あたり)で降ります
お腹が空いたので、ここでお昼ご飯を調達
レストラン紹介;ヴェネツィア; Acqua e Mais (厳密にはレストランではないが)手軽なストリートフードを調達するのにおすすめ ヴェネツィアらしい魚介類を使ったおつまみや、ラザニアなどがテイクアウトできる Trip Advisorhttps://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187870-d4560650-Reviews-Acqua_e_Mais-Venice_Veneto.html
Acqua e Maisで買ったお惣菜を近くのサンポーロ広場(Campo San Polo)で食べます
ヴェネツィアはサンマルコ広場(Piazza San Marco)を除き、ほとんど大きな広場がないのですが、ここは結構広め。ベンチもあるので外ランチにも使えます
ヴェネツィアの栄華に浸る② ~スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ(Scola Grande di San Rocco)~
ランチの後は、周辺を少しお散歩
(おそらくNGだと思うが)
午前中にあまりの長蛇の列で入れなかったドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)の代わりに、ヴェネト派(Sucola Veneta)の画家の作品が数多く残されるスクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ(Scola Grande di San Rocco)にやってきました
観光地紹介(ヴェネツィア); スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ(Scola Grande di San Rocco) 慈善事業を行う信徒の同胞団の拠点として誕生。ヴェネト派の画家ティントレット(Jacopo Tintoletto)がこの建築の装飾を依頼されて、1564 年から 1588 年にかけて作品を残している
ティントレットは当時のイタリアでも特殊な画風をしており、ルネサンス最後の画家とみなされることもあります。光と影、ダイナミックな構図など、このあとはやっていくバロック(Barocco; もともとは奇怪という意味)様式の先駆けのような画風が特徴で、わたしも非常に好きな画家のうちの1人です
絵画はもちろん、内部の装飾もとても凝っています
2階の大広間は椅子が用意されていたり、また天井の絵を堪能するために、鏡が用意されていたりするので、時間をとってゆっくり見学するのがおすすめです
見学が終わって少しお散歩をしていると夕方になったので、今日もアペロル(Aperol)を飲みます
Barの名前を控えるのを失念しましたが、ほとんど他の街と同じくらいの価格でした
ヴェネツィア大学(Ca’ Foscari)の近くにあったので、学生に優しい金額感になっていたようです
ほろ酔い気分になったところで、、
実はこのあと、フェニーチェ劇場(Teatro Fenice)のコンサートを予約していたので、劇場に向かいます
ヴェネツィアの栄華に浸る③ ~フェニーチェ劇場(Teatro Fenice)でオーケストラ鑑賞~
フェニーチェ劇場に到着!
おしゃれしている人が多いです。我々浮いてないかな、、
皆さんおめかししてました
観光地紹介(ヴェネツィア); フェニーチェ劇場(Teatro Fenice) 18世紀に建設されたイタリアでも重要なオペラハウスの1つ。火事によって何度か焼失しているが、その都度再建をし現在に至る。劇場の焼失と再興の歴史から、フェニーチェ(Fenice; 不死鳥)の名前で呼ばれる 公式サイト(英語)Teatro La FeniceBenvenuto nel sito del Teatro La Fenice di Venezia. Se vuoi provare l'esperienza unica del Teatro o lo hai amato per tut...
今回は天井桟敷席からの鑑賞です
今回は世界的に有名なチョン・ミョンフン(Myung-Whun Chung)が来ていたこともあり、ほとんど満席でした
チケットは1人2万円くらいでしたが、わたしと旦那の唯一の(は、大げさかもしれませんが)共通の趣味=音楽 なので、ここは奮発 笑
フェニーチェ劇場は、コンサートやオペラを鑑賞しなくても、予約をすれば内部の見学ができるようなので気になる方はぜひ
雰囲気が良いのはもちろん、独特の音響で、オーケストラとコーラスの音がまろやかに響いていました
本当に夢のような時間で、あっという間に終わってしまいました。。
コンサートが終わると、コンサートがあまりにも素敵すぎて、旦那も私も何も考える気が起こらず、すぐにパドヴァ(Padova)に帰りました(笑)
ちなみに夜ご飯も、頭を使う(=料理したり、お店を探したりする)のが面倒だったので、初日に行ったピザ屋さんに再度行きました🍴 もちろん美味しかったです
Padovaは物価が安くて安心する
レストラン紹介(パドヴァ); ピッツェリア・サヴォナローラ(Pizzeria Savonarola) 手軽な価格でピザやパスタなどを提供するピッツェリア兼トラットリア。ポレンタ(Polenta; トウモロコシ粉を利用した主食)やビゴリ(Bigoli; 太麺のパスタ)など、ヴェネト地方料理のメニューも楽しめる Trip Advisorhttps://www.tripadvisor.com/Restaurant_Review-g187867-d2320124-Reviews-Pizzeria_Savonarola-Padua_Province_of_Padua_Veneto.html
以上、ヴェネツィアを1日で観光するコース、いかがでしたでしょうか?
我ながら、主要観光地も押さえつつ、ヴェネツィア感をある程度満喫できるプランになっていたんじゃないかなと思います
我々は音楽が好きだったので夕方はフェニーチェ劇場のコンサートに充てましたが、絵画や芸術が好きな方は美術館・教会巡り、街歩きが好きな方は、島の北側や東側の部分に行ってみたり(観光地が減る分観光客がすくなくなります)、周辺の島に足を延ばしてみてもいいと思います
明日ですが、ブドウ畑🍇にサイクリングをしに行く予定です
多分日本人で行った人、まだ10人に満たないんじゃないかなあ、、お楽しみに☺
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