【新婚旅行 (3日目) 】懐かしのパドヴァを観光しました

新婚旅行3日目 新婚旅行
プラート・デッラ・バッレ(Prato della Valle)

こんにちは、りんみらです。今回は、新婚旅行3日目編、パドヴァ (Padova) の観光記録を書いていこうと思います

実はパドヴァは、私が大学時代に留学していた街。日本ではマイナーな場所かと思いますが、本当に素敵な場所なので、パドヴァの魅力がしっかり伝えられるよう、全力で書いていきたいと思います☺ 人とはちょっと違ったイタリア旅行がしてみたい方、ヴェネツィア (Venezia) への旅行を考えていて日帰りで別の街も観光してみたい方のご参考になれば幸いです

 [おすすめ度 ★★★★★] [世界遺産] 
世界の街紹介 (イタリア・パドヴァ)

ヴェネツィアから電車で約30分の距離に位置する北イタリアの中都市。中世の面影を残した市街地には、キリスト教徒の間でも有名な大聖堂や、世界で2番目に古い大学 (研究施設の植物園が世界遺産に登録されている)、中世後期の画家ジョット (Giotto) によるフレスコ画 (こちらも世界遺産に登録されている) など、歴史や文化が詰まっている。良い意味で観光地化されすぎておらず、現地の人の生活が感じられるため、ホテルではなくアパートを借りて暮らすように滞在するのもおすすめ

パドヴァの市内中心部は、徒歩でお散歩しながら回るのにちょうどいいサイズの街。そのため今回は、公共交通機関は使わず徒歩で観光しました

思い出のバール (bar) で朝ごはん

前日倒れこむようにして寝入ったわりに、早く目が覚めました

※前日の観光記録 (日本出国・イタリア入国編) については、こちら [記事リンク] に記載しています

パドヴァは信仰深い方が多いため街中にたくさんの教会があり、この日は教会の鐘の音で起きました

ベランダからの景色

旦那も目が覚めたようなので、まずは朝ごはんを食べに行きたいと思います☕ バール (bar) と呼ばれるイタリア式のカフェに向かいます

旅のTIPS (イタリア); イタリアのバール (bar) ってなに?

イタリアの飲食店の形態で、朝・昼はカフェ、夜はお酒が飲めるバーになることが多い。イタリアでのすべての街に存在し、(私の体感では) 日本のコンビニくらいの数がある。チェーン店ではなく個人経営のお店が一般的で、近所のよく通うバールのオーナーとは、気づくと友達?のようになることもしばしば。イタリア人の生活に深く根付いており、グローバルで大人気のスターバックスが、イタリア進出に苦戦(2018年にようやく1号店、2024年現在もまだ17店舗数)している理由の1つ

この日はせっかくなので、私が留学時代にお世話になりまくっていたバールへ。マスターがまだ私のことを覚えてくれてました。嬉しい!

マスターの愛嬌
パン (ブリオッシュ) はピスタチオを味を選びました

まずは市内中心地から ~3つの広場とラジョーネ館 (Palazzo della Ragione) ~

美味しい朝ごはんとマスターの愛情を受け取ったところで観光スタート!まずは街の中心ラジョーネ館周辺を見学します

[おすすめ度 ★★★★☆] [世界遺産] 
観光スポット紹介 (イタリア・パドヴァ); ラジョーネ館 (Palazzo della Ragione)

古くからパドヴァ市民に愛されている街のシンボルのような建物。中世に建てられ、当時から市民のための司法施設や市場として活用されてきた。建物の中のフレスコ画は「パドヴァの14世紀フレスコ画群」として、世界遺産の一部にも登録されている。2階には大きな応接間 (Salone) があり、パドヴァ市民に「サローネ」と呼ばれ親しまれている

2階は現在博物館のような形で見学が可能ですが、この日は残念ながら時間が合わず断念

気を取り直して、市民の生活の一部となっている1階の市場を見て回ります。肉屋に魚屋、チーズやハムの食品店が並んでいて、どこも美味しそう! さらにラジョーネ館の周りにある3つの広場 (Piazza dei Signori, Piazza delle Elbe, Piazza della Frutta) では、野菜や果物、服などの朝市も開催されていて、とっても活気があります

サルデーニャ (Sardegna) 地方のチーズ屋さん
(買ったことないけど) 服も売ってます

スーパーに負けない品ぞろえに新鮮でおいしい食材! それにこの活気! この雰囲気が大好きで、私も留学中よく買い物に来ていました。パドヴァに行く機会があれば、ぜひ午前中にラジョーネ館付近に足を運んで、パドヴァ市民の生活を体験してみてください

市内南部までお散歩  ~プラート・デッラ・バッレ (Prato della Valle) とサンタ・ジュスティーナ修道院 (Abbazia di Santa Gistina) ~

ラジョーネ館周辺を見学した後は、市内南部に向かってお散歩

パドヴァにはたくさんの川があります

中世の街並みを楽しみつつ、若い子たちに人気の目貫通り (Via UmbertoⅠ) を抜けると、パドヴァ市民の憩いの場、プラート・デッラ・バッレ (Prato della Valle) に到着

公園内にも運河が!
[おすすめ度 ★★★★☆] 
観光スポット紹介 (イタリア・パドヴァ); プラート・デッラ・バッレ(Prato della Valle)

芝生で覆われた楕円形の広場。ヨーロッパでも有数の大きさで、約9万㎡の広さを誇る。広場を囲むように運河が走っており、運河に沿って全部で88体の、著名人や有名人の彫刻が設置されている

よくパドヴァ大の学生たちが集まってきて、ここでくつろいでいるのですが、この日は午前中だったからか人は少なめ。みんなきっと、前の日に飲みすぎて家で寝ているか、まじめに授業をうけているのでしょう 笑

そして、プラートに来たら立ち寄っていただきたいのが、隣のサンタ・ジュスティーナ修道院 (Abbazia di Santa Giustina)

プラートの目の前にそびえたつ大きな教会
[おすすめ度 ★★★★☆] 
観光スポット紹介 (イタリア・パドヴァ); サンタ・ジュスティーナ修道院 (Abbazia di Santa Gistina)

ルネサンス様式を中心とした壮大な建築で、ヨーロッパでも有数の規模の教会。カラフルな大理石で覆われた床や、ヴェネト派の画家パオロ・ヴェロネーゼ (Paolo Velonese) の絵画が見どころ

イタリアの教会は (ビザンティンの影響を受けている場合はとくに) 内部を暗く設計していることも多いですが、この教会は内部も明るく、初めて教会を見学される方も入りやすいかもしれません

大理石を敷き詰めた床が美しい
白を基調とした明るい教会

そして驚くことなかれ!なのが、こんなに素敵なサンタ・ジュスティーナ修道院の他にも、パドヴァには有名な教会がいくつもあるんですよね。魅力的な教会がたくさん残っているのもパドヴァの特徴の1つです

世界遺産巡り① ~パドヴァの植物園 (Orto botanico dell’Università degli Studi di Padova) とサンタントニオ教会 (Basilica di Sant’Antonio di Padova) ~

サンタ・ジュスティーナ修道院の見学後は、パドヴァにある世界遺産の1つ、パドヴァの植物園 (Orto botanico dell’Università degli Studi di Padova) に向かいます

[おすすめ度 ★★☆☆☆] [世界遺産]
観光スポット紹介 (イタリア・パドヴァ); パドヴァの植物園 (Orto botanico dell'Universita' degli Studi di Padova)


1997年にユネスコ世界遺産に登録された、パドヴァ大学の所有する世界最古の植物園。園内の最古の植物は16世紀に植えられたヤシの木で、近代の知識人ゲーテ (Goethe) が、18世紀にこの植物園を訪れて自身の自然観へのインスピレーションを得たことから「ゲーテのヤシの木」とも呼ばれている

正直に言うと、ここは「植物園としての世界遺産感」を求めていくとがっかりすると思います。規模も小さいですし、施設も (もちろん当時としては最新技術が駆使されていたとしても) 現代の私たちが見た時にはとくに大きな驚きはなく、どちらかというと「世界最古の植物園」という点が、世界遺産の登録の鍵になっていると思われます。入場料も10ユーロかかるので (昔はもっと安かったのですが値上がりしてました)、世界遺産だからといって、無理して行かなくてもよいかも知れません

もちろん感じのいい場所ではあるので、興味がある方は覗いてみてください

ゲーテに影響を与えたヤシの木
桜が咲いてました

植物園よりもむしろ、このエリアで見ていただきたいのは、その横にあるサンタントニオ教会 (Basilica di Sant’Antonio di Padova)

教会正面
教会側面。クーポラ (丸屋根) が特徴的
[おすすめ度 ★★★★★] [世界遺産]
観光スポット紹介 (イタリア・パドヴァ); サンタントニオ教会 (Basilica di Sant'Antonio di Padova)


サンタ・ジュスティーナ同様、ヨーロッパで有数の規模を誇る教会。キリスト教徒にとって重要な聖人、サンタントニオ (Sant'Antonio) の聖体および聖遺物が保管されている。異なる様式の建築 (ロマネスクのファサード、ゴシックのアーチ、ビザンティンのクーポラ) が調和し、教会の前の広場にはルネサンス初期の彫刻家、ドナテッロ (Donatello) の騎士像 (ガッタメーラ像) が設置されている。内部のフレスコ画は「パドヴァの14世紀フレスコ画群」として世界遺産にも登録されている

この教会はとくに敬虔な信者の方が多く訪れるため、(もちろんすべての教会でそうすべきなのですが)、周りの方への配慮を忘れずに見学していただければと思います

この教会は本当に何度も来ていますが、教会の建築や絵画に彫刻、信徒の方が祈りを捧げる姿、そしてそれらが重なって生まれる荘厳な雰囲気に、来るたびに毎度圧倒されます。イタリアに教会はたくさんあれど、このような場所はなかなか他に存在しないんじゃないかと思います

フレスコ画で装飾された礼拝堂
サンタントニオの聖物(歯)が保存されている

再び市内中心地へ ~ 地元の人に交じって夕市を楽しむ ~

たくさん寄り道をしながら市内中心部に戻ります

途中でライスコロッケ、アランチーニ (Arancini) を食べました
留学中に通っていたパドヴァ大学の校舎
パドヴァ大学の本部

ラジョーネ館 (Palazzo del Ragione) の前に戻ってきました。休憩と称して飲みます 笑

ライトアップされたラジョーネ館
北イタリアの夕方はこれがないと始まらない

イタリア人らしく一杯ひっかけたところで、その後は、ラジョーネ館の下の食料品売り場で夜ご飯用の食材を調達。生パスタとお肉、サラダ用の野菜を購入ましたイタリアの場合レストランに行くのもいいけれど、食材そのものが美味しいので、食料品店で好きなものを買って宿で食べるのもまた格別です

食材を置くために一度アパートに帰宅。少し休憩の後もう一度街へ繰り出します。目的地はスクロヴェーニ礼拝堂 (Capella degli Scrovegni) 。世界遺産のフレスコ画を見に行きます

パドヴァ世界遺産巡り② ~ジョット (Giotto) のフレスコ画 ~

アパートから歩くこと約10分。スクロヴェーニ礼拝堂 (Capella degli Scrovegni) に到着しました

スクロヴェーニ礼拝堂

スクロヴェーニ礼拝堂 は、高利貸し (キリスト教の世界では、昔は金融業はタブーとされていた) で財を成したとある一族の息子、エンリコ (Enrico) が、自分自身や父が、死後に地獄に落ちるのを恐れ、免罪のために建設したんだとか。そしてその礼拝堂内の装飾を担当したのが、中世後期の画家、ジョット (Giotto) で、その際に描かれたフレスコ画が、のちに重要な文化財となりました

[おすすめ度 ★★★★★] [世界遺産]
観光スポット紹介 (イタリア・パドヴァ); ジョットのフレスコ画

中世後期の画家、ジョットの最高傑作のひとつで、2021年に「パドヴァの14世紀のフレスコ画群」として世界遺産に登録された (ジョットのフレスコ画はその中でも主要な絵の一つ)。礼拝堂の壁一面に「イエス・キリストの生涯」と「聖母マリアの生涯」が描かれている
ビザンツ文化の影響を色濃く受けた中世の教会美術では、のっぺりとした平面的な聖人像を描くことが一般的であったが、ジョットはその慣習を覆すかのように立体的で活き活きとした聖人を描き、当時の画家に大きな影響を与えた。スクロヴェーニ教会に残るフレスコ画も、ルネサンスの先駆けともみなされたジョットの画風が表れている

空気の変化によりフレスコ画が劣化するのを防ぐため、礼拝堂の中は温度や湿度が厳格に管理されています。そのためジョットのフレスコ画を見るには、事前予約が必須!我々も事前に日本で予約をしました。公式サイトからのオンライン予約がおすすめです [公式サイトリンク]

フレスコ画の見学は時間制となっており、見学できるのはたったの15分。そのためどこを重点的にみるか、あらかじめ計画しておくのがおすすめです

最後の審判
イタリアで「ジョットブルー」とも呼ばれる空の色

まるでイタリア人なディナータイム

アパートに戻り、夕方購入した食材たちを料理していきます

ラビオリとサラダ
こちらはお肉。出来上がりの写真がなかった(笑)
もちろんワインもあります

お腹がいっぱいになると眠くなりますね。片づけをしてこの日は就寝。お疲れ様でした☺

次回は、新婚旅行4日目編のヴェネツィア (Venezia) 観光 [記事リンク] について書いていきます。1日で最大限ヴェネツィアを楽しむTIPSを書いていきますのでお楽しみに~

※今回の新婚旅行のプラン全体については、こちら [記事リンク] に記載しています

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