こんにちは、りんみらです☺
悲しいことに、最近また円安が加速していますよね…(涙)
旅行好き、とくにヨーロッパ好きの私としても、正直かなり厳しいところ。でも、「円安だから海外旅行はムリ…」とあきらめるのは本当にもったいない!
実はイタリアは、工夫次第で、意外と安く楽しめる国。
今回は、元イタリア在住 & 今でもよくイタリアへ通う 私が、自身の経験をもとに、旅行者が見落としがちな “節約ポイント” をまとめてご紹介しようと思います。
「円安でもイタリアに行きたい!」
「できるだけ費用を抑えて旅を楽しみたい!」
という方の参考になれば嬉しいです。
なぜ円安でもイタリア旅行ができるのか?
そもそも、なぜイタリアの旅行って「高い」というイメージがあるのでしょう。
最大の理由は、イタリアが長年 “観光立国”として観光業を主要産業にしてきたこと。ローマ、フィレンツェ、ベネチアといった世界的な観光地が集まる国だからこそ、観光地周辺は「観光地価格」になりやすい傾向があります。
思い出してみてください。最近の日本でも、京都や銀座など観光エリアの飲食店はぐんと値上がりしていますよね。イタリアも同じで、それどころか歴史的に観光大国だった分、観光地価格はさらに分かりやすく表れます。
ただし、日本と同じように、イタリアにも地元の人が普段通りの価格で暮らしているエリアがあり、そこには観光客でも活用できる節約術がたくさんあります。
円安で旅費が高く感じるのは確かですが、実はイタリアは周辺のドイツ・スイス・オーストリアと比べると物価が落ち着いている国でもあります。「観光客向け価格」をうまく避ければ、旅費はぐっと下げられるんです。
しかも、イタリアの魅力は有名観光地だけではありません。世界遺産がひっそり残る街や、ローカルの日常に触れられる瞬間こそ、旅の満足度が何倍にも膨らみます。地元の人の節約術を取り入れれば、人気観光地も無理なく楽めます。


交通費 (節約目安: 5万円)
旅行予算の1/3程度を占めるともいわれる交通費。ここでは、イタリアまでの航空券節約のコツと、イタリア国内での移動費用節約のコツをお伝えします
[日本 ⇔ イタリア] 飛行機代を抑える方法
購入タイミング・経由地・検索方法によって、値段が大きく変わる飛行機のチケット。ここでは、私が普段から実際に気をつけているポイントをご紹介します。
【節約ポイント #1】複数サイトで価格を比較
基本ではありますが、Skyscanner など複数の航空会社を横断比較できるサイトを使います。
最近は、Trip.com などが最安になるケースも増加しているので、
など、自分の使い慣れた2サイトでクロスチェックするのがおすすめです◎
【節約ポイント #2】IPアドレスを変えて探す
“同じ航空券を同じ環境で何度も検索すると料金が上がる” という説があります (公式には否定されていますが、体感的に変わることがあるのも事実…)。
- 検索 → 家のWi-Fi (またはシークレットモード)
- 購入 → スマホ回線
というように、インターネットの通信環境を変えておくと、若干安くなることがあるように感じます。
あくまで“参考程度”ですが、やって損はない方法です。
【節約ポイント #3】(上級者テク) ソウル (仁川) 発のヨーロッパ便は「穴場」
実は、ヨーロッパ方面に行く場合、成田・羽田・関空よりもソウル(仁川空港)発の便のほうが安いことが多々あります。便数が多いだけでなく、各国のフラッグシップキャリアでも驚くほど価格が下がり、直行便でも10万円前後のチケットが出ることも。
時間に余裕があり、仁川空港での待ち時間が気にならない方は、
- 日本 ⇔ ソウル:LCCなどで安く往復を取る
- ソウル ⇔ イタリア:別チケットで購入
という組み合わせもアリです。
これは「セルフ乗り換え」になるため通常の検索には表示されずらく、仁川空港で荷物の受け取りや再チェックインも必要ですが、乗り換え時間を十分に確保すれば、かなりの節約につながる可能性大。
「せっかくだし一泊してソウルも楽しんじゃう!」というタイプの方には、とくにおすすめしたい裏技的ルートです◎
参考に、同じ旅程 (2025/12/28 – 2026/1/4) で調べた時の、ヨーロッパ系フラグシップ (乗り換え1度) の検索結果を共有しますね!


[イタリア国内] イタリアでの移動費を半額にする方法
国内移動は、節約術がかなり効くポイント。方法次第で 移動費を半分以下にできる こともあるので、ぜひ活用してみてください。
【節約ポイント #4】都市間移動は鉄道が最もおすすめ
イタリア国内の移動手段は
- 飛行機(LCC)
- 長距離バス
- 鉄道
がメインの移動手段となります。
LCCは場合いよっては確かに激安ですが、荷物の重量制限や空港までの移動 (LCCの空港は遠いことが多い)、搭乗手続きの手間 などを考えると、結局トータルで時間もコストもかかりがちです。
また、長距離バスは路線によっては便利なものの、イタリアは、主要都市間は基本特急電車で結ばれています。そのため、結局鉄道が一番速く、結果的に安くつくことが多いです。
【節約ポイント #5】特急列車は“事前予約”が絶対にお得
イタリアの鉄道、トレニタリア (Trenitalia) には、普通電車のほか
- Frecciarossa
- Frecciargento
- Frecciabianca
などといった特急列車があります。
中・長距離移動は特急利用が一般的ですが、チケットは円安の今、正直高く感じますよね…。
でも実は、事前のオンライン予約で、当日価格の“半額以下”になることが普通にあります。
トレニタリアには複数の“早割”運賃があり、1〜2か月前の予約で、当日価格の半額以下という例も珍しくありません。
さらに、「カップルで1人無料」「子ども無料」などのプロモーションが出ることもあるので、公式サイト [公式サイトリンク] は事前にチェックするのがおすすめ!
特急=絶対に事前予約が鍵。旅程が決まり次第、すぐにチケットを押さえましょう。
(普通電車は値段が固定なので、現地で購入してOKです)
合わせて読みたい: 実際に格安でとったチケットでミラノまで移動しました↓
宿泊先 (節約目安: 5000円/泊)
最近のヨーロッパ旅行で「高い…!」と強く感じるのが宿泊費。もちろん格安の宿もありますが、治安が微妙なエリアにあったり、建物が古くて快適に過ごしにくかったりと、失敗しがちなポイントでもあります。
ここでは、なるべく安く、そして快適に泊まるためのコツをご紹介します。
余裕があれば “市内中心地” のお得な宿を狙う
これは節約というより、治安と観光効率の観点からの超重要ポイント。
日本では“駅前=栄えている”が常識ですが、イタリアはまったく逆。
数千年の歴史を持つイタリアの街は、「チェントロ (Centro)」と呼ばれる街の中心地があり、近代になって後から敷かれた鉄道と駅は、街の外側に作られていることが多いのです。
その結果:
- 駅前エリアのほうが家賃が安い
- 経済的に貧しい方が多くなる
- 雰囲気が全体的に少し雑多
といった雰囲気になることが多いです
「駅チカ便利そう!」と思っても、実は観光者にはあまり向かない場所も多め (特にローマ駅テルミニ駅前は要注意)。
予算に余裕があれば、チェントロ(歴史地区)で、駅にもアクセスしやすいエリアがベストです。
ここからは、チェントロで良い宿を少しでも安く取るためのポイントをご紹介します。
【節約ポイント #6】 複数サイトで比較。エアビーも選択肢に
宿選びは必ず複数サイトで比較を。
とくに Booking.com と Agoda は価格差が出やすく、数千円レベルで差が出ることも。
また、数泊する旅なら Airbnb も有力候補。
キッチンが使えるので、軽い自炊を取り入れると結果的にかなり安く済むことがあります。
【節約ポイント #7】 朝食なしプランも要検討
イタリアの朝食は、パンとカプチーノの “軽めスタイル” が基本。
外のバールで食べれば 1人500~1000円程度で十分楽しめるため (しかもめっちゃおいしい)、がっつり食べないタイプなら、宿の朝食オプションを外して節約できることも多いです。
【節約ポイント #8】 とりあえずキャンセル可で押さえておいて、直前に見直す
宿が宿泊日直前に突然安くなることがあるのがイタリア。
ただし直前まで全く宿をとらないと、直前にいい宿が全滅してしまう可能性もあるので、
- 旅程が決まったらまずは“キャンセル可”の宿を確保
- 出発前にもう一度価格をチェック
- もっと条件のいい宿が出たら乗り換える
という方法お得。もちろん宿側の負担になるので、必要最低限でお願いします!
郊外・近隣都市を検討
これは上級者向けですが、近隣都市や中規模都市に泊まるという選択肢もあり。
【節約ポイント #9】(上級者向けテク)郊外・近隣都市から観光地にアクセス
イタリアは魅力的な中小都市が多く、観光地の隣町は:
- 宿泊費が控えめ
- 飲食費も安い
- 生活感があり、落ち着いた雰囲気
- しかも駅から主要観光地までのアクセスが良い
という“穴場”が多いです。
観光地の真ん中に泊まるより、近郊都市のチェントロのほうが景観や雰囲気が良い場合も多いので、日帰りアクセス前提で選ぶ価値あり。
また、世界遺産溢れるイタリアでは、それら近郊都市が世界遺産に指定されていることもチラホラ。宿泊費用を下げるというより、近郊都市も味わうという意味で、非常におすすめの選択です
※主要5大都市 (ヴェネツィア、ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ) 別の私の定宿候補地リストは、別記事でまとめる予定です◎

食事 (節約目安: 5000円/泊)
イタリア旅行でよく感じるのは、「え、外食たかっ!」ということ。
これはコロナ後の物価上昇や円安だけでなく、もともとイタリアは外食文化の価格が高めなんです(むしろ日本が安すぎる説…?)。
日本人が特に「高い」と感じるポイントは、このあたり:
- ランチセット文化がほぼない(昼も夜も料金同じことが多い)
- 水は有料+コペルタ(パン代)がかかる
そしてたまに「え、この値段なのに、日本のイタリアンのほうがおいしくない?」となることも (涙)
年中食べ物のことを考えている私の結論として、イタリアで“間違いなくおいしい”のは、
バールの朝ごはん、素材系(ハム&チーズ)、ワイン、ジェラート、そして高級リストランテ。
このあたりを抑えつつ、
“安さとおいしさのバランス” を最大化する方法を紹介します。
朝はバールから始めよう
イタリア人の朝は意外と早く、外でサクッと朝ごはんを済ませる人も多いです。
町中のいたるところに バール (bar) と呼ばれるカフェがあり、カプチーノ+クロワッサンで軽く朝食を楽しむ文化があります。
旅の間に1回と言わず、毎日でも行ってほしい“ローカルの日常体験”です。

【節約ポイント #10】 おいしくて安いバールを探す
イタリアのバール (bar) は、基本どこもおいしいのですが、とはいえ意外と当たり外れがあります。
- 観光地から少し外れた、ローカルが多いエリア で
- Google Maps の「イタリア人の」評価を見る
といいバールに出会える可能性が高いです。
さらに価格の観点でも差が! 観光のバールだと、カプチーノとクロワッサンで、1人当たり7〜8ユーロすることもある朝ごはんが、ローカルエリアなら約4ユーロほどになることも。
個人的適正価格は
- カプチーノ: 2ユーロ以内
- クロワッサン: 2ユーロ以内
で、これを超えてくると「観光価格だな」と思っています。
【節約ポイント #11】 安く済ませたいならカウンターで
バールは カウンター(立ち席)とテーブル席で料金が違う のが普通。テーブル席だと、品物に対して0.5〜1ユーロほど上乗せされます。
ゆっくりしたいとき以外は、イタリア人と同じくサクッとカウンターがおすすめ!
彼ら、めちゃくちゃ話しながらですが、多分5分以内に食べ終わってます。
昼食は軽くてOK
イタリアでは、日本のようなランチメニューを出している店は少なく、ランチ=ディナーと同価格 の店も多いので、観光中のお昼の食事は軽めにし、どうせなら夜にいいお店に行くのがおすすめです
【節約ポイント #12】 テイクアウトを活用
お昼はテイクアウトで軽めに済ませるのが節約の定番。
- 切り売りピザ
- バールやパン屋さんのパニーノ
- ケバブ
なんかを、広場で気ままに座って食べるのも、イタリア人になった気分でなかなか楽しいです (目安: 7~8ユーロ前後)
【節約ポイント #13】 水はスーパーで
細かいですが、テイクアウトの店でも水は地味に高い (1~2ユーロ) ので、水はスーパーで買っておくのがおすすめ。スーパーの場合0.3~0.5ユーロ程度でゲットできます!
【節約ポイント #14】 ジェラートで糖分補給
テイクアウトだとお腹が空くので、午後に ジェラート (2スクープで3ユーロ以内) を投入。おいしい&エネルギー補給にもなって一石二鳥!
【節約ポイント #15】 ゆっくりしたい日はバールかピッツェリア
朝の項目で紹介したバールは、もちろんお昼の時間にも使えます。
テーブル席でパンとコーヒーを楽しむのも良いですし、バールによってはカフェ飯(パスタやサラダ)を出しているところも多いので、とくに一人で観光している方などは、いわゆる日本でのカフェ飯のような形でゆっくりできるので良いかと思います。
また、ピッツェリア (Pizzeria) は、レストランと比べれば比較的リーズナブルにご飯が食べられるので、ゆっくり座って食事をしたいときに役立ちます。

なお、ガイドブックなどでは、「トラットリア (Trattoria)」と呼ばれるレストランが、比較的手ごろな価格と書かれることもありますが、円安の今、高くつくことも増えてきました、、
「ここのこれが絶対食べたい!」みたいなことがなければ、私も最近はあまり気軽に行かなくなりました。ただ、ごくまれに、トラットリアで「ビジネスランチ」のような超コスパランチコースを出していることもあるので、その時は試してみても良いと思います
夕食はメリハリをつけて
旅の終わりはおいしいものを食べたい。
でも毎日レストランは高い…ということで、私は 節約DAY と 贅沢DAY をくっきり分ける方式 を採用しています。
【節約ポイント #16】 アペリティーボで軽めの夕食
夕方になると、イタリア人はアペリティーボ(食前酒タイム)で一杯飲み始めます。
お酒好きならここで軽めの夕食にしてしまうのもアリ。
- お昼に食べすぎた日
- ちょっと疲れた日
につまみ+ドリンクで済ませると、かなり節約に (健康には悪そうなので毎日はやめてください)。

【節約ポイント #17】 スーパーのハム・チーズ・ワインが優勝すぎる
節約DAYの最強アイテム=スーパー。
イタリアは“素材そのもの”のクオリティが桁違いなので、
- 生ハム
- チーズ
- パン
- ワイン
これだけで幸福度が爆上がりします。
ホテルでもエアビーでも、気兼ねなくつまみながら過ごす時間は、案外旅のハイライトになったり。。
ちなみに、もし語学に自信があれば、スーパーでパックで売られているものではなく、スーパーの中でも、量り売りをしているところがあるので、お店の人と話しながら、おすすめの商品を好みの量切り落としてもらうのもおすすめ◎
各地方の名物もあったりするので、旅の間に食べ比べるのも楽しいです
※量り売りの買い方は、また別途記事にする予定です!
【節約ポイント #18】 リストランテでは、フルコースを頼まなくても大丈夫
節約旅でも、予算が許せば滞在中に1〜2回はリストランテで“ちゃんとした料理”を味わうのがおすすめ。少しおしゃれして出かけると、旅の満足度が一気に上がります。
注文はコースでもアラカルトでもOK。以前のように「前菜〜デザートまで全部頼む」必要はなく、最近はイタリア人でもプリモだけ、前菜+セコンドだけなど自由です。ただ、せっかくなら一度はフルで楽しむのも良いと思います。
一皿の量が多いので、2人なら前菜やセコンドはシェアするのが現実的。店員さんに「量が多いのでシェアしたい」と伝えれば、ほとんどのお店で対応してくれます。
観光 (節約目安: 5000円/日)
イタリアは観光が大事な産業なので、とくに大都市は観光費もお高め。でもせっかく来たなら思い切り楽しみたいし、かといって無駄にお金を使うのはもったいない……。
というわけで、私がいつもやっている“観光の節約テク”を紹介します。
【節約ポイント #19】 絶対に行きたい場所は事前にオフィシャルサイトをチェック
限られた予算を効率的に使うには、まず「今回絶対に行きたい場所」を絞っておくことが大切。多くの観光地では、オンライン予約で割引が適用される場合があるため、事前チェックは必須です。
また、子ども・学生向けの割引や無料制度があるスポットも多いので、訪れたい場所の公式サイトは旅行前に必ず確認を。
【節約ポイント #20】 街歩きと教会巡りは無料で楽しめる
そもそもイタリアって、歩くだけで楽しい国!
あれもこれもと観光地を詰め込むより、街並みや自然をのんびり味わうほうが満足度高いことも多いです。
そして意外と知られてないのが、教会はほとんど無料ということ。イタリア各地にある教会には、有名建築家が手がけたものや、有名画家の作品が飾られていることも多く、美術館レベルの価値がゴロゴロ (一部観光地では有料化している場合もあります)。
ただ、礼拝中の方もいるので、見学時は静かに配慮を。もし素敵な体験ができたら、帰りに少しだけ寄付していくのも良いかなと思います☺

イタリア旅行は、ちょっとの工夫でぐっと安くなる!
いかがでしたでしょうか。
今回は、元在住者として実体験からまとめた イタリア旅行の節約テク をご紹介しました。
今回お伝えしたポイントを組み合わせれば、
1週間の旅行で、うまくいけば10万円程度のコストカットも十分可能 です。
しかも、旅行の満足度はしっかりキープしたまま!
私自身、なるべく“質は落とさず・でも賢く抑える”を心がけて旅してきました。
この記事の内容が、みなさんの旅行計画のヒントになれば嬉しいです。
とはいえ、節約ばかりだと楽しめないことも。
「ここだけは外したくない!」というポイントには、しっかりお金をかけるのも大事。
思い出は一生ものなので、自分がワクワクする選択をしてください☺
皆さまのイタリア旅行が、安全で、そして最高に楽しいものになりますように。
Ciao! Buon viaggio!(チャオ! 良い旅を!)


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