こんにちは、りんみらです☺
今回は、イタリアの大人気観光都市 ヴェネツィア(ベネチア)から、日帰りで気軽に行けるおすすめの街を紹介します
私は以前、ヴェネツィアのすぐ隣、パドヴァ(Padova) に住んでいたことがあり、その経験をもとに、王道からちょっとマイナーな街まで、ぜひ訪れてほしい5つの都市を厳選しました
この記事を書いた理由
- イタリアの魅力は、実は大都市だけでなく、小~中規模の街にも隠れていることを知ってほしい
- 友人から「ヴェネツィアの観光来たけど疲れた…」「静かで落ち着ける場所に行きたい」という声をよくもらう → 紹介した街に行った友人は「イタリアで一番良かった!」と言ってくれることも
王道観光に少し飽きた方や、観光地とは違った北イタリアの魅力を味わいたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
パドヴァ (Padova)
おすすめ度: ★★★★★
行きやすさ: ★★★★★
世界遺産: あり (スクロヴェーニ礼拝堂などのフレスコ画、パドヴァ大学植物園)
ヴェネツィアから電車で30分。中世の街並みを残した旧市街と、中世の画家ジョット (Giotto) のフレスコ画をはじめとする世界遺産を含む文化があふれる場所。街の広場で開催される大規模な地元市場や、イタリアの名門大 パドヴァ大学の学生たちの活気も溢れる、ほどよいローカル感も存在。世界遺産と人々の生活が交差する「北イタリア」らしい中都市
ヴェネツィアからの行き方🚃
・ヴェネツィア本島の中央駅 ヴェネツィア・サンタルチア駅 (Venezia S. Lucia) からパドヴァ駅 (Padova) まで快速 (Reggionale veloce) で約30分
・駅から旧市街まで徒歩10 ~ 15分
見どころ
・スクロヴェーニ礼拝堂 (Cappella degli Scrovegni) – 中世画家ジョットのフレスコ画 (要予約・見学時間 待機時間含め約1時間半)
・サンタントニオ教会 (Basilica di Sant’Antonio da Padova) – 世界でも有数の来訪者を誇る荘厳な教会。敬謙なカトリック信者が数多く訪れる
・プラート・デッラ・バッレ (Prat della Valle) と3つの広場 – 街中にたくさんの広場が存在。広場ではオープンカフェや市場巡りが楽しめる
こんな風景に出会えます📷




こんな人におすすめ
・イタリアの中世美術・建築に興味がある
・北イタリアの人々の”暮らし”を感じてみたい
・カトリックの敬虔な世界を感じてみたい
旅のプチアドバイス
パドヴァ近郊は工場も多く、駅前・および駅の北側は、工場に勤める移民の方などが多く住んでいることもあり、やや雑多な雰囲気。とくに夜は、安全を考慮してできるだけ旧市街側を歩くのがおすすめです。宿泊する場合も、旧市街に宿を取ると安心。
りんみら的ひとこと☺
留学時代を過ごした思い入れのある街。紹介した友人たちが口を揃えて「イタリアで一番良かった」とほど、文化・生活・宗教が調和する素敵な場所。ヴェネツィアからも電車で30分と近いため、パドヴァに滞在してヴェネツィアに遊びに行くのもおすすめ
もっと知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!
バッサーノ・デル・グラッパ (Bassano del Grappa)
おすすめ度: ★★★★★
行きやすさ: ★★★★☆
世界遺産: なし
ヴェネツィアから電車で約1時間。北イタリアらしい山の麓に広がる静かな村で、「グラッパ」と呼ばれる特産の食後酒や、木造の美しい屋根付き橋「ヴェッキオ橋 (別名: アルピーニ橋 Ponte degli Alpini)」が有名。こぢんまりとした村だが、北イタリアの山と川が織りなす美しい景観や、のどかな空気が感じられる穴場スポット
ヴェネツィアからの行き方🚃
・ヴェネツィア本島の中央駅 ヴェネツィア・サンタルチア駅 (Venezia S. Lucia) からバッサーノ・デル・グラッパ駅 (Bassano del Grappa) まで普通電車 (Reggionale) で約1時間15分
・駅から旧市街まで徒歩約10分
見どころ
・ヴェッキオ橋 (別名: アルピーニ橋 Ponte degli Alpini) – ブレンタ川に架かる屋根付きの木造橋
・グラッパ博物館(Poli Grappa Museum) – 特産の蒸留酒 グラッパ (Grappa) の歴史が学べる博物館
・美食と美酒 – 地元食材を使った北イタリア料理や、名物グラッパが気軽に楽しめるレストランで、美食体験が可能
こんな風景に出会えます📷


こんな人におすすめ
・北イタリアの素朴な村に興味がある
・山や川など、自然が感じられる場所が好き
・お酒や美食に興味がある
旅のプチアドバイス
街の規模は小さめなので、観光の時間としては半日程度で十分。観光客が少ないため、店の営業時間が短いこともあるので、行きたい場所がある場合は、事前に時間を調べておくとベター
りんみら的ひとこと☺
美しい橋と山の風景、ローカルな空気が心地よい場所。留学を終えて日本に帰る直前、どうしても「もう一度行きたい」と思って再訪したほど大好きな場所
ヴェローナ (Verona)
おすすめ度: ★★★★★
行きやすさ: ★★★☆☆
世界遺産: あり (歴史的中心地区 – 古代ローマ~中世の建築物が保存された旧市街)
ロミオとジュリエットの舞台として知られる、北イタリアのロマンティックな都市。ローマ時代の円形闘技場「アレーナ (Arena)」や、北イタリアらしい建築に囲まれた旧市街の街並み、エレガントなショッピングストリートが詰まった街。初めてのイタリアなら外さない観光地
ヴェネツィアからの行き方🚃
・ヴェネツィア本島の中央駅 ヴェネツィア・サンタルチア駅 (Venezia S. Lucia) からヴェローナの中心の駅となるポルタヌォーバ駅 (Verona Porta Nuova) まで、快速電車 (Reggionale Veloce) で約1時間30分
・駅から旧市街まで、市バスで約10分 (徒歩約25分)
見どころ
・アレーナ・ディ・ヴェローナ (Arena di Verona) – ローマ時代の円形闘技場。保存状態が非常に良く、街のシンボルでもある存在
・ジュリエットの家 (Casa di Giulietta) – 有名なバルコニーがあるスポット。観光客は多いが、一度は見たい名所
・エルベ広場 (Piazza delle Erbe) – カラフルな建物に囲まれた、旧市街の中心。市場やカフェが集まり、いつ行っても賑やか
こんな風景に出会えます📷




こんな人におすすめ
・ロマンチックな世界観が好き
・ローマ遺跡・中世の街並みを気軽に楽しみたい
・「観光地の充実度 × 徒歩で回れるサイズ感」どちらもほしい
旅のプチアドバイス
ヴェネツィアからやや遠いこと、ポルタ・ヌォーヴァ駅から街の中心地までもやや距離があるので、日帰りの場合は朝早めの出発を。また、ジュリエットの家周辺は特に混雑しやすく、スリにも注意したいエリア。アレーナ周辺は広場が開けていて安心感はあるが、夜遅い時間の一人歩きは避けるのがおすすめ
りんみら的ひとこと
ローマ時代の遺跡や石畳の旧市街など、「イタリア観光」の雰囲気をしっかり味わえる充実度の高い街。ローマに行かない予定なら特におすすめ。ヴェネツィアからの日帰りは少し遠いが、ミラノとのおおよそ中間地点にあたるので、ミラノ方面への旅程に組み込むなら、一泊してゆっくり回るのも◎
ヴィチェンツァ (Vicenza)
おすすめ度: ★★★★☆
行きやすさ: ★★★★★
世界遺産: あり(市内中心部の建築物群 – ルネサンス建築の巨匠・パッラーディオ作品群)
北イタリア・ヴェネト州の都市で、ルネサンス建築の巨匠アンドレア・パッラーディオ (Andrea Palladio) が設計した建築物が多数残る。街全体が美しい石造りで統一されており、街歩きだけでも十分楽しい
ヴェネツィアからの行き方🚃
・ヴェネツィア本島の中央駅 ヴェネツィア・サンタルチア駅 (Venezia S. Lucia) からヴィチェンツァ駅 (Vicenza) まで、快速電車 (Reggionale Veloce) で約1時間
・駅から旧市街まで、徒歩約10分
見どころ
・オリンピコ劇場 (Teatro Olimpico) – パッラーディオ設計のルネサンス建築。内部の舞台装置が有名
・市庁舎広場 (Piazza dei Signori) – パッラーディオの建築に囲まれた美しい広場
・パッラーディオの邸宅群 – ヴィチェンツァの街中には多数の邸宅が点在。外観だけでも十分楽しめる
こんな風景に出会えます📷


こんな人におすすめ
・ルネサンス建築や美しい街並みに興味がある
・コンパクトで落ち着いた北イタリアの街を歩きたい
・写真映えする広場や建築を楽しみたい
旅のプチアドバイス
パッラーディオの建築は市内だけでなく郊外にも点在。とくに傑作といわれる白亜の邸宅 ラ・ロトンダ(ヴィラ・アルメリコ・カプラ) は、時間に余裕があればぜひ訪れたいスポット。市バスでのアクセスとなるため、英語またはイタリア語に自信のある方におすすめ
りんみら的ひとこと
街全体にパッラーディオ建築が残る、建築好きにはたまらない街。街の雰囲気自体はパドヴァやヴェローナなど他のヴェネト州都市とも似ている部分もあるため、ほかの都市と迷ったら「パッラーディオを見たいか」で行くかどうか決めると◎
トレヴィーゾ (Treviso)
おすすめ度: ★★★☆☆
行きやすさ: ★★★★★
世界遺産: なし
ヴェネツィアから電車で30分ほど。街の中心を運河がゆったりと流れ、ヴェネツィアとはまた違った雰囲気の「水辺の街」の街並みが楽しめる。観光客が少なく、地元の人々の暮らしがそのまま残る、ローカル色の強い街並みが魅力。また、ティラミス発祥地のひとつともいわれ、ラディッキオ(赤チコリ)やプロセッコ (スパークリングワイン) など特産品も豊富
ヴェネツィアからの行き方🚃
・ヴェネツィア本島の中央駅 ヴェネツィア・サンタルチア駅 (Venezia S. Lucia) からトレビーゾ駅 (Treviso) まで、普通電車 (Reggionale) で約40分
・駅から旧市街まで、徒歩約10分
見どころ
・運河が流れる旧市街 – 運河沿いに石造りの建物やアーケードが連なる、静かで美しい街並み
・シニョーリ広場 (Piazza dei Signori) – カフェが並ぶ市民の憩いの場。街歩きの中心地
・ティラミス発祥の地 – ティラミスをレストランで初めて提供したとして知られるレストラン Le Beccherie (レ・ベッケリア) [Trip Advisor リンク] で本場のティラミスを
こんな風景に出会えます📷



こんな人におすすめ
・ヴェネツィアの喧騒から少し離れた“静かで美しい街”を歩きたい
・ローカルな北イタリアの暮らしを見てみたい
・ワインやスイーツが好き
旅のプチアドバイス
旧市街は広くないため、1〜2時間で主要部は一周できる。あまり観光地化されていないため、英語が通じづらい場所もあり。周辺部はワインや野菜の産地としても有名なので、レストランで舌鼓するのも良い (レンタカーやレンタサイクルがあればブドウ畑の景色も楽しめる)
りんみら的ひとこと
ヴェネツィアから30分とは思えないほど静かで、ローカル色が濃い穴場の街。日帰りも可能だが、1泊して、レストランで美食を楽しんだり、レンタカー屋レンタサイクルで郊外のワイン畑の景色を見たりするのもおすすめ。旅に少し余白を作りたいときに訪れてほしい場所
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まとめ: ヴェネツィア旅行は“寄り道”でぐっと深くなる
ヴェネツィアはもちろん素敵な街ですが、少し足を伸ばすと、「北イタリアらしい魅力」がぎゅっと詰まったローカル都市がたくさんあります!
旅の合間に、ちょっと静かな街へ寄り道するだけで、イタリアの景色の幅がぐっと広がるので、気になる場所があればぜひ行ってみてください☺
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